Nintendo Switch用のアケコン「RAP」(HORI リアルアーケードPro.V HAYABUSA for Nintendo Switch)のレバーとボタンを換装してみました。
本記事では「パーツ購入編」と題し、換装に至った背景やパーツの購入について紹介しています。
パーツの換装作業については以下の記事をご参照ください。
- 【アケコン改造】Nintendo Switch用RAP改造 <パーツ購入編>(本記事)
- 【アケコン改造】Nintendo Switch用RAP改造 <換装作業編>
目次
背景
パッドでシューティングつらい→RAP導入
ゲームパッドでシューティングつらい問題
我が家にNintendo Swithが導入されてからずいぶん経ちましたが、結局自分がやってるのは、
グラディウス → ダライアス → R-TYPE → ドラスピ → イメージファイト → ドラスピ → ・・・
みたいな感じで、(自分の用途においては)残念ながらレトロシューティング専用機になっております。
一方、家庭用ゲーム機でシューティングをプレイする場合、以下のような
「ゲームパッドでシューティングつらい問題」
が発生します。
- 十字キーはもはや物理的に操作に耐えうるものではなくなってしまった
- アナログスティックだと怖くて壁に近付けない
かつて、セガサターンなどでは(アナログスティックがないこともあり)十字キーがシューティングでも操作しやすい構造でしたが、最近ではどのゲームパッドもアナログスティック装備が標準になってきたため、このような課題がシューター界(?)で常態化しているといえます。
てことで、
「あえてゲームパッドやアナログスティックという縛りありきで攻略を楽しむのもあり」
だけど、それはそれとして
「もうちょっとアーケードのときのように快適にシューティングを楽しみたい」
と考えるようになりました。
バーチャスティックはどうかな?
物持ちのよい自分はサターンのバーチャスティック(以下写真)をまだ持っている(当時もグラディウスとかやるために買った)ので、これを使えないかと考えました。

いろんな変換器を試して、なんとかSwitchでも使えるようになりましたが、ボタンの数も足りないし、ボタン配置も変換器依存で使いにくいし、思ってたほど快適ではなく、ノスタルジックなコントローラを流用するのは限界かなと思いました。
このへんの接続方法については、また思い立ったら別記事で紹介したいと思います。
Switch用アケコン(RAP)を導入
格ゲー大会やプロ化のおかげでしょうか、昨今ではアーケードコントローラ(アケコン)というのが普通に流通しており、Switch用のアケコンにも、いろんな機種用にいろんな種類のがありました。
初めてのSwitch用アケコンということで、まずは、
「HORI リアルアーケードPro.V HAYABUSA for Nintendo Switch」(以下、RAP)
を導入してみました。
選択理由は、「Switch用」「日本のメーカー」「有名」「無難」です。

やっぱりカスタマイズしたい
アケコンについて検索していると、パーツを換装などの改造を施す方の記事や動画が出てきて、
「カスタマイズも同時にやりたい」
と思いました。
RAPの改造の情報が比較的豊富なのも本機種を選択した理由になります。
【補足】RAPのレバーとボタン
RAPの名誉のために申し上げておきます。改造前にRAPを使ってみましたが、RAPはデバイス単体としての完成度は非常に高く、自分の用途(シューティング)においては必要十分なものでした。というか、自分としてはむしろボタンはRAP純正のほうが触り心地が好きかもと思いました。
というわけで、改造、換装は自分としてはあくまで「テンション上げるためにやる」という位置付けになります。
対象のパーツ
改造するパーツは世間で一般的な以下のものとしました。これらを換装します。
- レバー(レバーボール含む)
- ボタン
要件
自分の要件は以下の通り。
- 全体
- シューティングを快適にすることが目的
- できるだけ1つのショップでまとめて購入したい(送料おさえたい)
- レバー
- 静音性はこだわらない
- 今回はどっちかいうと音がなるほうが欲しい
- 静音性はこだわらない
- レバーボール
- シンプルな単色のもの
- ボタン
- 静音性はこだわらない
- 今回はどっちかいうと音がなるほうが欲しい
- クラシックなデザインのもの
- 光ったりするボタンはいらん
- どの位置のボタンが何のボタンかを色ですぐ判別できるようにしたい
- 後でこの配色決めに一番頭を悩ますことに
- 静音性はこだわらない
調査
メーカー
世の中的には、以下の2社のパーツメーカーが有名のようです。
- 三和電子株式会社
- セイミツ工業株式会社
ちなみに後で知ったのですが、これらの会社もとは同じ企業だったみたいです(以下の参考記事より)。
ショップ
ネット通販で買えるショップには以下のようなものありました。他にも購入できるショップがあると思われます。
パーツ候補の選出
選択肢が多すぎるので、パーツなりショップなりを何からか決め打っていかんと前に進まんと思いました。
今回は、『ショップよりもパーツにこだわりがある』『先達の記事に「シューティングにはレバーはセイミツのほうがよい」とあった』『初めてなのでよくわかっていない』ということから、以下のような順序でパーツ候補の選出を行いました。
「まずレバー」
↓
「ショップごとに他のパーツを価格や在庫をもとに選出」
以下に各パーツ候補について紹介します。
レバー
レバーの候補は以下の通り。いずれもセイミツのレバーです(先達のご推薦?により)。
- LS-32-01-SS(シャフトカバーなし SSベース)
- LS-32-01-SC-SS(シャフトカバー付き SSベース)
- LS-32-01-SC-MS(シャフトカバー付き MSベース)(アニバーサリーモデル品の一般販売版)
ベースに関しては、先達の記事でSSベースが実績あったので、SSベースにすることにしました。
シャフトカバーに関しては、なしのほうが馴染みがあったのですが、「ないと錆びるかもよ」という意見があったので、(外せるパーツだし)いったんありにすることにしました。
てことで、レバーは「セイミツ LS-32-01-SC-SS」に当たりを付けました(ほぼ確定)。
ベースの差異については、以下サイトなどを参考にしてください。
レバーボール
三和、セイミツいずれでもよく、色も大きくこだわりないので最後に決めようと考えました。
ちなみに、どちらの会社のレバーボールも「LB-35」という同じ型番のものなので、会社の成り立ちからして実は同じものなのかもしれません。
ボタン
ボタンは、「XYAB」とかに使うボタンが30φ(30mm径)、「+」に使われている小さめのボタンが24φ(24mm径)です。
メーカーごとに配色などのラインナップが微妙に違うので、どんなのがあるか探しながら構想を練っていきました。
配色に関しては、次のようなボタン配色にすることを目標にしました。
- 「XYAB」は色でどれか識別できるようにすべて異なる色
- 「L/R」と「ZL/ZR」は異なる色にして組ごとに同色(例:L/R=共に赤、ZL/ZR=共に青)
- 「+」は他のすべてのボタンと異なる色
メーカーやタイプに関しては、スタンダードなボタンでよいと思ったので、以下あたりをメインに調べまくりました。
- 三和「OBSF-30(30φ)」「OBSF-24(24φ)」
- セイミツ「PS-14-G(30φ)」「PS-14-D(24φ)」
最終的には、
黒枠でボタンの色をそろえるのがいいなと思ってきたので、以下のボタンの色違いに当たりを付けて、あとはショップの在庫次第で決めていこうと考えました。
- 三和「OBSF-30-K」「OBSF-24-K」(-Kは黒枠)
- セイミツ「PS-14-G」「PS-14-Dの黒枠」
ショップとパーツを決定
レバーを一旦「セイミツ LS-32-01-SC-SS」に決め打った上で、上述のショップを網羅的に調べて、価格や在庫から以下ショップ&パーツに決定しました。
ショップ
以下のショップに決定しました。
所望しているパーツが買えるかどうかが最重要項目で、次点が合計金額でしたが、最後の決め手はポイントバックでした。
パーツ
以下のパーツに決定しました。
- レバー
- セイミツ ジョイスティックレバー LS-32-01-SC-SS
- レバーボール
- セイミツ 35φレバーボール LB-35
- ボタン
- セイミツ 30φボタン PS-14-G(赤 黒枠)…X
- セイミツ 30φボタン PS-14-G(青 黒枠)…Y
- セイミツ 30φボタン PS-14-G(黄 黒枠)…A
- セイミツ 30φボタン PS-14-G(緑 黒枠)…B
- セイミツ 30φボタン PS-14-G × 2(白 黒枠)…L/R
- セイミツ 30φボタン PS-14-G × 2(黒 黒枠)…ZL/ZR
- セイミツ 24φボタン PS-14-D(ピンク 黒枠)…+
レバーボールは三和のLB-35 VER(朱色)が欲しかったのですが、今回選択したショップにはなかったので断念しました。
今回検討対象となったけど購入に至らなかった三和電子の商品の購入先↓
購入
以下は上述のショップ「Attasa(アタッサ)楽天市場店」で実際に購入したパーツです。
レバー(LS-32-01-SC-SS)

レバーボール(LB-35)とボタン(PS-14-G、PS-14-D)

なお、いりそうだと思って「セイミツ工業 H5Pハーネス」(これ↓)も買いましたが、RAPの換装には不要だったので結局使いませんでした。

購入したパーツの換装作業は…
購入したパーツの換装作業については以下の記事をご参照ください。
まったくの余談
【余談】RAPのVって何よ
「HORI リアルアーケードPro.V HAYABUSA for Nintendo Switch」って名前長いですよね。なんだか変遷(歴史?)を感じさせる名称です。
この名称の文字列の中でも特に「このVって何よ」「ブイ?ファイブ?」って最初から疑問に思ってたので少し調べてみました。
この記事で紹介したRAPはRAPVとも略されるものですが、RAPには他にRAPNというのもあることがわかりました。
いろいろ調査した結果、一番確からしいルーツは以下であろうと結論付けました(間違ってるかもです)。
- V
- VIEWLIXの頭文字のV
- RAPVはアーケード筐体のひとつであるVEWLIX筐体(ビュウリックス筐体)のボタン配置を採用したRAP
- N
- NOIRの頭文字のN
- RAPNはアーケード筐体のひとつであるNOIR筐体(ノアール筐体)のボタン配置を採用したRAP
- 4Gamer.net記事「HORI リアルアーケードPro.V 隼 for PlayStation 4 / PlayStation 3」
- 4Gamer.net記事「ノアール筐体のボタン配置を採用する「リアルアーケードプロ」が2017年7月発売予定。PCとPS4,PS3に対応」
ちなみに、「このHAYABUSAって何よ」に関しては、調査した結果、一番確からしいルーツは以下であろうと結論付けました(これも間違ってるかもです)。
- HAYABUSA(隼)(はやぶさ)
- HORI社アケコンのファイティングエッジに搭載されていたHORI社製のスティックレバーユニットHAYABUSA、ボタンユニットHAYABUSAの呼称
- 「HORI リアルアーケードPro.V HAYABUSA for Nintendo Switch」は「HAYABUSAスティック・ボタン搭載」
- KURO(玄)(くろ)
- HORI社製のトーナメントボタンユニット玄の呼称
- HORI社公式ページ「ファイティングエッジ刃 for PlayStation4」
- 4Gamer.net記事「ボタンとレバーにHORIオリジナルの「隼」「玄」を採用した「リアルアーケードPro」が2014年1月30日発売。ラインナップはワイヤレスを含む3モデル」
- ファミ通公式ページ「ホリから“スティックレバーユニット”隼””と“トーナメントボタン”玄””が単品ユニットとして発売決定」
【余談】「シューティング」とは?
英語圏的には「シューティング」というのはFPSのようなものをイメージするようで、日本でいう「シューティング」は、英語圏的にいう「Shmup(Shoot’em up)」(Steamでの訳は”一騎当千方式シューティング”)というのが近いカテゴリのようです。
【余談】Qanba 2009 Arcade
調査時に見つけたのですが、Qanba 2009 Arcadeかっこいいですよね。高いし置くとこないので、今はよう買いませんがこんなの欲しいですよね。
- 【アケコン改造】Nintendo Switch用RAP改造 <パーツ購入編>(本記事)
- 【アケコン改造】Nintendo Switch用RAP改造 <換装作業編>