【アケコン改造】Switch RAPのパーツ換装 <換装作業編>

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Nintendo Switch用のアケコン「RAP」(HORI リアルアーケードPro.V HAYABUSA for Nintendo Switch)のレバーとボタンを換装してみました。

本記事では「換装作業編」と題し、パーツ換装の作業とレバー比較について紹介しています。

換装に至った背景やパーツの購入については以下の記事をご参照ください。

 

シリーズ記事

 

対象のアケコン

対象のアケコンは、「HORI リアルアーケードPro.V HAYABUSA for Nintendo Switch」(以下、RAP)です。

 

 

 

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対象のパーツ

今回改造(換装)する対象は「レバー」「レバーボール」「ボタン」で、実際に購入したパーツは以下のものになります。

  • レバー
    • セイミツ ジョイスティックレバー LS-32-01-SC-SS
  • レバーボール
    • セイミツ 35φレバーボール LB-35
  • ボタン
    • セイミツ 30φボタン PS-14-G(赤 黒枠)X
    • セイミツ 30φボタン PS-14-G(青 黒枠)Y
    • セイミツ 30φボタン PS-14-G(黄 黒枠)A
    • セイミツ 30φボタン PS-14-G(緑 黒枠)B
    • セイミツ 30φボタン PS-14-G × 2(白 黒枠)L/R
    • セイミツ 30φボタン PS-14-G × 2(黒 黒枠)ZL/ZR
    • セイミツ 24φボタン PS-14-D(ピンク 黒枠)+

 

レバー(LS-32-01-SC-SS)

 

レバーボール(LB-35)とボタン(PS-14-G、PS-14-D)

 

 

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使用する工具など

ドライバー

プラスとマイナスの2つのドライバーが必要です。

  • プラスドライバー
    • 裏蓋のネジの取り外し/取り付け
    • レバーをコントローラ本体に取り付けるネジの取り外し/取り付け
  • マイナスドライバー
    • レバーボールを取り外し/取り付けする際の固定
    • ボタンを外す際に補助道具として利用

 

なお、「レバーボールを取り外し/取り付け」の用途においてはマイナスドライバーは短いほうが扱いやすいので、筆者は上の写真のもの(黄緑の長いやつ)以外に下の写真のもの(短いやつ)を追加で用いました。

 

【任意】RAP緩衝材(または養生テープ)

必須ではないですが、作業しやすいようにするための作業台にするために、RAP付属の緩衝材(RAPを固定するために箱の中に入っている緩衝材)(以下、RAP緩衝材)があるとよいです。
RAP緩衝材がない場合は、養生テープを作業台に利用することもできます。
それぞれの使い方は後述します。

  • RAP緩衝材
    • 作業台として利用
  • 養生テープ×4個(RAP緩衝材がない場合)
    • 作業台として利用

 

RAP緩衝材

 

養生テープ

 

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パーツの換装作業

【任意】簡易作業台を設置(作業の前準備)

筆者は、作業の前準備として、作業しやすいようにするために簡易的な作業台を設置しました。

このような作業台があると、RAP本体を裏返して作業する際に、レバーやボタンがじゃまにならず力が加えやすくなります。この作業はやらなくてもよいし、別の方法で固定したり、力業でやったりしてもよいと思います。

RAP緩衝材がある場合はRAP緩衝材を利用し、ない場合は養生テープを利用します。

 

RAP緩衝材を使った場合

2つのRAP緩衝材をこんな感じで作業台にします。

 

養生テープを使った場合

養生テープ2つを1組として重ねたものを2組並べて置いて、レバーとボタンが養生テープにかからないように養生テープの配置を調整しながら、養生テープの上にRAPを裏返して載せます。
幅広タイプ(レバーボールが作業台に接触しない幅)なら、1個ずつの計2個でいけるかもしれません。
ドライバーで力を加えるときなどにガクンとなりやすいので要注意。

 

裏蓋を外す

ここからが換装の実作業になります。
最初にRAPの裏蓋を外します。RAPを裏返します。

 

封印シールをはがす

RAP裏面(底面)の赤丸の箇所に「封印シール」があります。

 

「封印シール」は拡大すると↓こんな感じ。
保証対象外になるなどを覚悟できたら、「封印シール」をはがします。隠れていたネジが出てきます。

 

裏蓋を外す

7個のネジ(赤丸の箇所)をプラスドライバーですべて外します。

 

外れるとこんな感じ。外したネジをなくさないように保管します。

これで裏蓋が取れる状態になったので、指でひっかけたりマイナスドライバーを隙間に入れるなどして裏蓋を外します。

 

外れた裏蓋はこんな感じです。

 

↓外したネジ。なくさないように保管します。

 

裏蓋が外れたら本体はこういう状態になっているはずです。

 

このときついでに、作業の邪魔になるUSBケーブル格納庫?の蓋を外しておきます。ある方向に少し力を加ええるとポロンと外れます。

 

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隼レバーを外す

次は、RAPに最初から付いているレバー(以下、隼レバー)を外します。

 

隼レバーからコネクタを外す

最初に、本体と隼レバーをつないでいる配線のコネクタを外します。下の写真の矢印の方向にひっぱると外れます。

 

このコネクタはこんな形状をしてるので、外すときには、下の写真の矢印の箇所(ひっかかり)を意識して(少しひっぱりあげるように力を加えながら)外します。

 

外れるとこんな感じ。

 

隼レバーからレバーボールを外す

次は、レバーボールを外していきます。

シャフトの下側はマイナスのネジ穴が切ってあるので、そこにマイナスドライバーを刺し込み、

 

こんな感じにして(これは左右の腿で本体を挟んでいます)、マイナスドライバー側を固定して、レバーボールを反時計まわりに回して、レバーボールを外します。

 

隼レバーを外す

次は、本体から隼レバーを外します。

赤丸の箇所の4つネジをプラスドライバーで外します。

 

外れるとこんな感じ。外したネジをなくさないように保管します。

 

隼レバーが外れたら本体はこういう状態になっているはずです。

 

外したパーツをなくさないように保管します(レバーパッキン1枚とネジ2個を後で利用)。

↓外れた隼レバー一式(レバー、レバーボール、シャフトカバー、レバーパッキン2枚)

 

↓外したネジ(RAP本体に隼レバーを固定していたネジ)

 

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隼ボタンを外す

次は、RAPに最初から付いているボタン(以下、隼ボタン)を外します。

 

隼ボタンから配線を外す

まず、隼ボタンに接続されている(刺さっている)配線を外します。

黒い丸いのが隼ボタンで、こんな感じに接続されています。このときの写真を撮っておくと、後ほど購入したボタンに配線を接続する際に、ボタンと配線の対応がわからなくなることを防げます(配線に癖がついているので間違いにくいですが)。

1つのボタンに2本ずつ配線が刺さっているので、換装したいボタンに刺さっている配線をすべて外します(今回は30φ×8個+24φ×1個)。平型端子になっており、真っすぐに引っ張ると外れます。

全ての配線が外れるとこんな感じ。

 

隼ボタンを外す

次に、隼ボタンを外します。

隼ボタンの側面には爪が左右に付いています(下の写真の矢印の箇所)。

 

なので、RAP本体裏側からこの両方の爪を抑えながら、RAP本体表面のほうにボタンを抜いていく感じで隼ボタンを着脱します。

 

外れるとこんな感じ。

 

どんどん外していきますが、この箇所の3つの隼ボタン(30φ×2と24φ×1)だけは指が入りにくいので、

 

マイナスドライバなどで狭くて指が入らないほうの爪を押さえながら、他方の爪を指で押さえて隼ボタンを着脱します。3つとも同じ要領です。

 

全てのボタンが外れるとこんな感じ。

↓裏面

 

↓表面

 

↓外した隼ボタンたち

 

「RAPに付いてたパーツを外す」作業はこれで終わりです。
以降は「換装対象のパーツを付ける」作業になります。

 

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セイミツボタンを付ける

次に、セイミツボタンを付けていきます。

 

セイミツボタンを付ける

セイミツボタンも隼ボタンと同じく左右に爪があります(下の写真の矢印の箇所)。

 

RAP表面を上に向けて、所望の箇所に所望のセイミツボタンをセットして、

 

下方に力を入れてボタンをカチャっとはめ込むだけで、ボタンを取り付けることができます。

 

裏から見るとこんな感じ。

 

全てのセイミツボタン(今回は計9個)を付けます。

全てのセイミツボタンを付けるとこんな感じ。

 

裏から見るとこんな感じ。

 

セイミツボタンに配線を付ける

次に、セイミツボタンに配線を接続していきます。

セイミツボタンの端子は隼ボタンと同形状の平型端子ですので、RAP本体から出ている配線(赤楕円)を対応する位置のセイミツボタンの端子(青楕円)を刺していくことになります。1つのボタンに対し2つの配線がありますが、ボタンのどちらの端子にどっちを刺しても問題ないです。

 

全ての配線を接続します。

全ての配線を接続するとこんな感じ。

 

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セイミツレバーを付ける

セイミツレバーを付けていきます。

 

セイミツレバーの取り付けに必要なパーツや部品の準備

セイミツレバー一式(レバー、シャフトカバー、レバーパッキン)と、お好みで隼レバーについていたレバーパッキン1枚を用意します。

 

また、「RAP本体に隼レバーを固定していたネジ」も用意します。使うのは2個のみです。

 

【任意】隼レバーパッキンを付ける

セイミツレバーのシャフトに隼レバーのレバーパッキンをセットします。
この隼レバーのレバーパッキンは標準的なセイミツレバーの構成としては不要ですが、RAPの親切設計?的に本体とレバーの間に挟まっていたので、今回はRAPの流儀にのっとって使うことにしました。

 

セイミツレバーを付ける

隼レバーは4本のネジで固定されていましたが、今回のセイミツレバー(SSベース)は2本のネジで固定することになります。レバーのベースによって本数が異なるかもしれません。

RAPを裏返して、「セイミツレバーのベースの2つの穴」と「RAP本体の2本のネジ下穴?」の位置が重なるようにセイミツレバーを置きます。

 

用意した2本のネジをネジ下穴?にセットし、プラスドライバーで締めてセイミツレバーを取り付けます。

 

セイミツレバー取り付けの際に、RAP上面から突き出るレバー位置の誤差が気になる方は上面を確認しながら作業してください。セイミツレバーを取り付け位置にあまり遊びがないので、ざっくり付けても大きなずれは生じないと思います。

 

セイミツレバーにシャフトカバーとレバーパッキンを付ける

セイミツレバー付属のシャフトカバーをセットします。

 

セイミツレバー付属のレバーパッキンをセットします。

 

セイミツレバーにレバーボールを付ける

レバーボールを付けていきます。
隼レバーと同じくセイミツレバーのレバーのシャフトの下側はマイナスのネジ穴が切ってありますので、同じ要領で作業していきます。

セイミツレバーのシャフトの下側にマイナスドライバーを刺し込み、

 

本体を固定しながら、マイナスドライバー側を固定して、レバーボールを時計まわりに回して、レバーボールを取り付けます。

 

セイミツレバーにコネクタを付ける

本体から出ている配線のコネクタ(隼レバーから外したもの)をセイミツレバーに接続します。

コネクタの方向が隼レバーのときと上下反対なので注意してください。

 

接続するとこんな感じ。

 

表側はこんな感じ。

 

「換装対象のパーツを付ける」作業はこれで終了です。

 

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配線が通る位置を調整する

裏蓋を閉める前に、配線を挟んでしまわないように配線が通る位置を調整します。

 

中央後方付近の配線の位置を調整

まずは、中央後方付近(USBケーブルが格納される場所あたり)を通っているUSBケーブルとレバー配線が挟まれないように棒の後ろに通します。

 

レバー後方付近の配線の位置を調整

次に、レバー後方付近(USBケーブルがRAP本体から突き出る場所あたり)のUSBケーブルの位置を調整します。

「2本の棒の間にUSBケーブルが通る」ようにして、「本体の内部と外部の境界のところのパッキン?のようなものをはめ込み」ます。

 

全て調整できたらこんな感じ。

 

USBケーブルを格納

ついでに、最初に外したUSBケーブル格納庫?の蓋を付けて、USBケーブルを格納しておきます。

 

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裏蓋を付ける

最後に、RAPの裏蓋を取り付けます。

RAP本体を裏返し、最初に外した7個のネジ(赤丸箇所)をプラスドライバーで取り付けます。

 

付くとこんな感じ。

 

表を向けるとこんな感じ。

 

これで換装作業完了です。

プレイの質が上がるかはともかく、自分専用な感じと気分の高揚が味わえました。

 

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レバー比較

せっかくなので、隼レバーとセイミツレバー(LS-32-01-SC-SS)を比較してみました。
主にスティックの長さ(スティック長)とベースに着目した比較&考察です。
いろいろと間違ってたりしてもご容赦ください。

 

ベース上面からのスティック長の実測

ベース上面からレバーボールのネジ山までのスティック長を測ってみました。

隼レバー(実測:約32mm)

 

セイミツレバー(実測:約28mm)

セイミツ工業社公式の情報では、ここの長さは28mmとなっています。

出典:
セイミツ工業 ベース板寸法(PDFファイル)(http)
セイミツ工業 寸法図用_LS-32-01-SC(PDFファイル)(http)

 

側面から見たスティック長の見た目

それぞれのレバーを横に並べて見た目比較するとこんな感じです。

 

比較結果を考察(レバー比較の結論)

上述した各レバーのスティックまわりの長さを図示すると以下のようになります。

 

各レバーの「ベース上面からレバーボールのネジ山までのスティックの長さ」の詳細は以下の通りです。

  • 隼レバー
    • 32mm(実測値)
  • セイミツレバー(LS-32-01-SC-SS)(SSベース)
    • 32.9mm(公式値)
      • 「SSベースのベースがカクカクっとなっているところの長さ」=4.9mm(公式値)
      • 「ベース最上面からスティックのネジ山までの長さ」=28mm(公式値)
  • セイミツレバー(LS-32-01-SC-MS)(MSベース)【参考】
    • 27.54(公式値)

出典:
セイミツ工業 ベース板寸法(PDFファイル)(http)
セイミツ工業 寸法図用_LS-32-01-SC(PDFファイル)(http)

 

まとめると、
各レバーの「RAP本体からレバーボールのネジ山までのスティック長」は以下のようになる(または、なりそうな)ことがわかりました。

  • 隼レバーよりセイミツレバー(LS-32-01-SC-SS)のほうが若干突き出る
    • LS-32-01-SC-SSのほうが0.9mm長い
    • ただし、隼レバーの値は目測なので誤差あり。見た感じでは0.9mmも差はないように思える
  • 隼レバーよりセイミツレバー(LS-32-01-SC-MS)のほうがかなり短く窮屈になる
    • 同型セイミツレバーをMSベースにした場合、隼レバーより4mm以上短くなる

 


 

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