【Q9 Pro】スマートウォッチQ9 Proの試用と調査と考察

ガジェット

家族がスマートウォッチQ9 Proを入手したのをきっかけに、自分も買ってみようかなと思っていろいろ調べてみたので、その調査結果、使ってみた感想、考察結果を紹介したいと思います。

本記事は、「Q9 Proに興味を持っているので、どんな感じのものか少しでも情報が欲しい」のような人向けの情報になっています。

 

はじめに

背景

最近、家族がQ9 Proというスマートウォッチを入手しました。
一般的な中華スマートウォッチで、おそらく他の製品同様に歩数や睡眠時間などを計測してくれます。

なかなかチャレンジングな商品やなぁと思いつつ、触らせてもらうとそこそこちゃんと動いているし、面白そうなガジェットだと興味を持ちました。

子供が使ってみて「縄跳びで~kcal消費した!」とか喜んでたので、子供の運動モチベーションアップにもつながりそうだし。

ということで、スマートウォッチの勉強がてら情報収集してみることにしました。

 

スマートウォッチについて

スマートウォッチは、とにかくいろんなメーカーが作っていて種類が沢山あり、価格も数千円~数万円と幅が広いです。
有名どころには、Apple、Google、SAMSUNG、HUAWEI、Xiaomiなどの商品があり、その他中華製品が沢山出ているようです。本記事ではQ9 Proは「その他中華製品」に位置付けています。

スマートウォッチ全体の話は本記事の趣旨から外れるので省略します。他のサイトなどを参考にしてください。

 

 

Q9 Proの現物

まずは、入手済みのQ9 Proの現物を紹介したいと思います。

外箱

 

本体と付属品

 

本体の表と裏(裏には技適マークあり)

 

本体にバンドを付けた状態

 

腕に装着した状態

 

ディスプレイのサイズの実測


ガラス面全体(目測約4.7cm ≒ 1.85インチ)


表示領域(目測約4.2cm ≒ 1.65インチ)

このへんはざっくりしてそうです。他のサイズの現物(後述)とかも持ちあわせていないのでサイズ比較はできませんし、まあこんなもんかとスルーしておきます。

 

Q9 Proについての調査結果

さて調査ですが、手始めにショッピングサイトから調査開始しました。
ざざっと調べてみたのですが、Q9 Proにも種類がいくつかあるようで、情報も多すぎて、それぞれの仕様もいまいちよくわからん。

とりあえず、やみくもに調べてわかったことをざざっと書いてみます。

 

メーカー/販売元

不確実な情報ですが、中国の「Shenzhen なんちゃら Technology Co., Ltd.」(”なんちゃら”は複数あり)がサプライヤーとして製造し、OEM/ODM提供したものを、各国の会社が自社製品として販売している商品なのかなと思いました。
日本では「Semiro Japan株式会社」「SMART R(タスクグループ)」などが販売しているようです。

 

機種

日本のショップで購入できそうな「Q9 Pro」には次の3機種があるようでした(2024/3/20現在)。

  • Q9 Pro(17インチ)
  • Q9 Pro(19インチ)
  • Q9 Pro GT2(18.5インチ)

 

機種ごとの仕様

機種ごとの仕様をまとめた仕様比較表を作成してみました。

 

仕様比較表のソース

まずは、仕様比較表を作成するために利用したソースを以下に記します。

Webサイト内、Webサイト間および取扱説明書であまりに情報の食い違いが多いので、ソースを決め打ちして整理しました。このへんは「まあそこは中華機器だし」という広い心で閲覧いただければ幸いです。情報が実際と異なっているかもしれませんので悪しからずです。

 

仕様比較表

上述のソースをもとに作成した「Q9 Pro」3機種の仕様比較表です。

なお、「この値は誤記とちゃうの?」とか思うところも含め、あえてソースの値をそのまま転記してあります。いろんなWebページの情報をつなぎ合わせて推測して埋めることもできたのですが、出典を書ききれないし、よくわからん情報になるのでやめました。

まとめてはみましたが、情報の食い違いの件を鑑みると、結果的にあまり有益な情報になっていない気がします。

 

Q9 Pro(17インチ) Q9 Pro(19インチ) Q9 Pro GT2(18.5インチ)
画面サイズ 1.7インチ 1.9インチ 1.85インチ
Bluetooth 5.0以降 5.3以降 5.0以降
スマホの対応OSバージョン Android4.4以降、iOS9.0以降(5S以降) Android4.4以降、iOS9.0以降 Android4.4以降、iOS9.0以降(5S以降)
重量 38g 40g 38g
バッテリー容量 200mAh 200mAh 200mAh
充電時間 確認できず 約2.5時間 確認できず
使用可能時間 心拍数モニタリングON:7日
BT日常利用:10日
BTスタンバイ状態:40日
BT接続状態:5~7日
BT未接続状態:20~25日
使用時間:7日
スタンバイ状態:45日
防水防塵レベル IP68 IP68 IP68
気圧防水レベル 5ATM 確認できず 確認できず
本体サイズ 44.5 x 38 x 8.9 45.4 x 38.3 x 9.8 44.5 x 38 x 8.9
解像度 240×280 確認できず 240×286
ボタン形状 銀色丸形 銀色丸形 黒色角丸長方形
技適 確認できず 214-120208 204-B00522
出典:


 

Q9 Proの技適についての調査結果

当初予定よりまじめに調べてしまったのですが、せっかくなのでご紹介いたします。

 

技適について

厳密に説明するとややこしいので、話を簡単にするために細かい部分は丸めて表現したため、定義に沿っていないところがあります。

「技適」は「技術基準適合証明等」の略称です。
日本では、一般消費者が無線機器(携帯電話、Bluetoothイヤホン、など)を使う場合、原則として技術基準適合の認定や証明を受けた機器(=「技適マーク」が記されている機器)しか使ってはいけないことになっています。

届け出をすれば、短期間の実験や研究などの目的であれば「技適マーク」がない無線機器でも使用可能です。

 

技適マーク(例)

 

自分も今まで無頓着でしたが、技適番号には「最初の記号がT、R、その他」「識別番号がハイフンあり/なし」などといろいろ種類があります。めっちゃややこしいので詳細は省きます。

詳細は、以下のWebサイトなどをご参考ください。

 

 

技適の情報の検索方法

総務省(実際には管轄局)に登録されている技適の情報を検索する「技術基準適合証明等を受けた機器の検索」というWebサイトがあります。検索方法を以下にて紹介しておきます。

  • 技適番号で検索(ショップや取扱説明書などに掲載されている番号から検索)
    • 例:技適番号が「R214-120208」なら、入力フォームの「番号」に「214-120208」を入力して「送信」
  • 型番で検索
    • 例:入力フォームの「型式又は名称」に「Q9 Pro」「Q9Pro」などを入力して「送信」

 

 

Webサイト内/間でQ9 Proの技適番号の記述が異なる件

Q9 Proの技適に関しての情報も、以下のように揺れがあります。
中華機器なので単にいいかげんなのかもしれませんが、同一型番商品でも世代によってデバイスが異なったりすることはありえると思いますので、単に追従できていないなどが理由かもしれません。

  • 手元にある「Q9 Pro(19インチ)」の現物に印字されている技適番号が、購入したショップの商品説明の技適番号と異なっている。
  • 商品が紹介されているショップやWebページで、複数の技適番号が記載されていてそれらが異なった番号である場合がある。
  • 同一商品が紹介されているショップやWebページ間で、技適番号が異なっている。

最終的に一般消費者が製品を使う際に関係するのは、「使う製品(またはそれに使われているデバイス)の届け出がされているか否か」なので、ここでいう情報の揺れは大きな問題ではないと考えます。

 

総務省に登録されているQ9 Proの技適の情報

「技術基準適合証明等を受けた機器の検索」サイトにて調べた結果、「Q9 Pro」に関すると思われるものが6件(番号的には5件)ヒットしました(以下、登録日昇順)。2.4GHz帯etoothデバイスに関するものではないかと推測します。

  • 204-B00522(Q9 Pro)
  • 214-120208(Q9 Pro)
  • 204-B00724(Q9 Pro GT2)
  • 219-239016(Q9 Pro)
  • 214-126047(Q9 Pro)

2021年から2023年にかけて随時登録しているので、わりとちゃんとやってるなぁと思いました。

以下は今回手元に現物がない機種の技適番号についてのまとめです。

  • Q9 Pro(17インチ)
    • いろんなショップに記載ありだが、今回ソースに使ったWebページには記載なし。
    • 現物が手元にないので番号を調べる手立てがないが、ショップによく記載されている「204-B00522」は総務省に登録されている。
  • Q9 Pro GT2(18.5インチ)
    • 今回ソースに使ったWebページには「204-B00522」の記載あり。
    • 総務省には「204-B00724」がGT2で登録されている。デバイスが置き変わったのかもしれない。

 

考察(筆者の見解)

調査結果をもとに考察した結果を記します。
あくまで筆者の見解です。スマートウォッチも今回初めて触ったので根本的に認識が間違っているかもしれません、悪しからずです。

 

Q9 Proについての考察

  • 仕様の追及
    • 製品についての情報の食い違いが多いが、中華機器であることも鑑みると、何が正しいのかを追及するのはもはやナンセンスと感じた。
  • 現物とその使い心地(超主観)
    • 本体、アプリとも思ったより使いにくくなく、むしろ意外にちゃんとしてる。
    • 本体の質感やディスプレイの発色など、外観から確認できるパーツは初見悪くない。
    • 技適はちゃんとしてそう。
  • 電池の持ち/本体の耐久性など
    • 入手してから日にちが経っていないため、このへんの評価はできない。
  • どの機種を選択するか
    • 「価格で決める」「直観で決める」のようにがっつり仕様にこだわり過ぎず軽い気持ちで決定するのがよいように思う。
  • 買うか買わんか(主観的一般論)
    • 「アタリやったらラッキー」「ハズレやったらまあしゃーない」ぐらいの軽い気持ちで購入するのがよいと思う(中華機器の標準的な楽しみ方)。
    • 心配なら費用はかかっても有名メーカーのものを選択するのが無難。

 

スマートウォッチ全体についての考察

  • スマホのバッテリー消費
    • 標準の使い方はおそらく「Bluetooth常時オン」「スマホアプリ(バックグラウンド)常時起動」のような状態での使用になるが、この状態で試用してみると(感覚的表現だが)スマホのバッテリーの減りが普段よりとても早いように思われた。
    • かといって、都度「Bluetoothオンオフ」「スマホアプリ(バックグラウンド)オンオフ」のような操作を行うというのも面倒すぎて使用に耐えない気がする。
    • バッテリー消費増は、宿命と捉えてスマートウォッチを導入すべきと思われる。
  • アプリのアクセス権限
    • 例えば「メールアプリの通知をスマートウォッチで受け取る設定」をする場合、スマートウォッチ用のスマホアプリに「連絡先」のアクセス権限などを付与する必要がある。
    • 「通知は受け取るけど表示に連絡先は不要」などの場合に、一部の権限だけ付与することができるかもしれない(Q9 ProのスマホアプリGloryFitでできるか否かは未確認)。
    • 測定機能だけ利用する場合は、気にせずに利用できるかも。
    • 通知機能を使いたいなら、情報流出のリスクや商用利用されることに対し覚悟や許容が必要。


 

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