日本の動向|プログラミング教育

プログラミング教育

日本の「プログラミング教育」の「導入経緯」や「導入スケジュール」、それらに関する各種情報を紹介します。

自身の解釈をもとにわかりやすい表現を用いるようにしています。解釈の誤差がある旨、ご了承ください。

 

プログラミング教育の導入経緯

文部科学省のサイトなどにいろんな情報がありますが、多数の資料に情報が点在していたり、資料や時期によって表現がまちまちだったので、まとめたり、ピックアップしてみました。

なぜ導入することになったのか?

日本において、「プログラミング教育が学校教育に必要だよね」となった理由を、順を追ってまとめます。

政府の考え方

一番のおおもととしては、日本国政府が、 「ますますIT化されていくこれからの世の中における人材育成が必要だから、そこに力を入れていきますね」 旨の発信を行いました。

 

文部科学省の捉え方

日本国政府の方針をもとに、文部科学省では、 「昨今、世の中が劇的に変わっていってて、子供たちが社会で活躍するときには、いろんな局面に積極的に対応してく力が必要になってくるので、学校教育を見直さなければならない」 旨の捉え方をしています。

「IT人材不足」と「子供たちの育成が必要」は、ずれがありますが、 筆者が抽出時に取りこぼしているのかもしれませんし、筆者としては、 「どっちも大事な問題だし、発信機関の立ち位置やソース文書の位置付けとしてまあそんなに違和感はないかな」 と感じています。

本当にいるの?という疑問に対してはどこかで別途書きたいと思います。

 

その他状況

海外では、情報教育に力を入れている国が多く存在します。

進んでいる国と比べれば、日本の情報教育はずいぶん遅れていると言われています(私もそう思います)。

海外動向については本サイトの以下のページにて記載します。

 

 

具体的な内容

2020年度より小学校から順次導入ということですので、まずは主に小学校についての情報を記載します。

学年ごとの導入スケジュールに関しては後述します。

上述の理由のため、2018/3/31(平成29年3月)に 「学校教育法施行規則の一部改正」と「学習指導要領の改訂」 が行われました。

学習指導要領についての詳細な情報は、以下のサイトをご参照ください。

 

 

『学校教育法施行規則』においては、 『資質・能力の育成を目指す「主体的・対話的で深い学び」』という観点で、 「プログラミング教育」が新たに追加されました。

 

『小学校学習指導要領』においては、 「教育課程の実施と学習評価」の「主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善」という位置付けで、各教科等の指導に当たっては、情報活用能力の育成を図るため、以下の学習活動を計画的に実施するという要項が追加されました。

  • コンピュータの操作を習得する。
  • プログラミングを体験し、論理的思考力を身に付ける。

 

学習指導要領には、各教科についての情報がもう少し書かれていますがここでは割愛します。

はっきりしているのは、「プログラミング教育」のような教科を新たに新設するのではなく、上述の通り「各教科等の指導に当たっては」とあるように、各教科やその他総合的な学習の時間などを使って学習活動を行うということです。

 

導入スケジュール

スケジュール

学習指導要領改訂スケジュールは以下の通りです。

プログラミング教育に関する改訂がなされる予定ですので、後述の「実施」は「学習指導要領改訂の実施」≒「プログラミング教育の導入」と捉えてよいと思います。

 

学習指導要領改訂スケジュール
  • 2020年度~
    小学校 全面実施
    プログラミング教育の導入開始。
  • 2021年度~
    中学校 全面実施
    2021年01月時点では、文部科学省のプログラミング教育のサイトにも情報は掲載されていない。
  • 2022年度~
    高等学校 年次進行で実施

     

  • 未定
    大学入学共通テスト
    基礎的な科目として必履修科目「情報Ⅰ」(コンピュータの仕組み、プログラミング等)を追加する目論見あり。

ただし、コロナ禍のため、小学校では既存科目の日程調整などの対応がひっ迫しており、現場でのプログラミング教育に対する優先度は下がっていると思われます。本格的に実施するのは現状難しいかもしれません。

2021年度の中学校の実施も未知数な気がしており、世情を踏まえながらウォッチしていこうと思っています。

 

出典

 

各種情報/参考資料

執筆時に参考にした情報や資料のうち、主に上述で触れなかったものをジャンル分けしてこちらで紹介します。

教育の情報化

「プログラミング教育」のもととなる「教育の情報化」に関する、文部科学省が発信する情報は、概ね以下のサイトに集約されています。

導入経緯を理解するのには、「教育の情報化に関する手引」の第一章を読むのが一番手っ取り早いと思います。

なお、「教育の情報化に関する手引」は、令和元年(2019年)12月版に対する追補版が、令和2年(2020年)6月に公表されています。詳細は以下のサイトを参照ください(概要はこちら)。

 

 

プログラミング教育

文部科学省が発信する「プログラミング教育」に関する情報は、概ね以下のサイトに集約されています。

公教育の現場で「プログラミング教育」の導入を考える際には、「小学校プログラミング教育の手引」がまず最初に読むべき資料になるかと思います。

なお、「小学校プログラミング教育の手引」は、令和2年(2020年)2月に改訂が行われ、第三版が開示されています。詳細は以下のサイトを参照ください(概要はこちら)。

 

 

学習指導要領

「学習指導要領」に関する情報を以下にて紹介します。

 

 

政策・提言等

自身が参考にした政府や省庁が発信した政策・提言などの情報を以下に紹介します。

 

「日本再興戦略」「未来投資戦略」「成長戦略実行計画」「成長戦略フォローアップ」などの日本経済再生本部の閣議決定内容は以下サイトにまとめられており、最新版を追いやすいです。

 

 

内閣府発信の「経済対策」などの情報は以下サイトにまとめられており、最新版を追いやすいです。

 

 

報告等

自身が参考にした政府や省庁が発信した報告などの情報を以下に紹介します。

法律

自身が参考にしたプログラミング教育に関係する法律の情報を以下に紹介します。

 

その他情報

自身が参考にしたもののうち、注目した情報などを記載します。

情報モラルの指導

「プログラミング」という観点だけでなく、「情報モラル」という観点の記述がありました。

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